そんな声を頂いたので、今回は米粉パンを倍量でつくるのには、どんなことを注意したらいいか?
Contents
倍量で作る前に知っておきたいこと
レシピよりも倍量でつくりたい気持ち、わかります!
でも、前提として以下2点がある事も知っておきましょう。
- 発酵に時間がかかる
- 成形に時間がかかる
倍量でつくるので当たり前なんですが、
意外と忘れている方がおおいです。
倍量でつくるときは、いつもの量で作るときよりも
「パン作りに多少時間がかかってしまう」ことを忘れないように!
時間に余裕があるタイミングで試しましょう。
米粉パン【倍量で】作るコツ5選
米粉パンは、小麦パンとちがい
捏ねずに、混ぜてつくります。
- 小麦パン・・・捏ねる
- 米粉パン・・・混ぜる
混ぜるのは、捏ねるのより体力的にも楽。
ただ・・・
「混ぜ」は、手でごしごしする「捏ね」よりも
材料の混ぜムラができやすいというデメリットが!
混ぜムラができると
焼き上げたときに「あれ、ここだけボソボソだな」
など焼きムラまで出てしまうんですね。
食感、いつも通りの米粉パンと当然全然違いました。
しっかり焼けてる方はもちっふわっで
これぞ米粉パン!という感じ。
焼き色しっかりな分外がかなりカリカリです笑
でも焼けすぎてるので2時間も経つと
焼けすぎてる表面だけカチコチでした笑
白いのはなんだか焼きが足りてない感じで
食べられなくは無いけど結構しっとりしてて
もちもち感も焼けてる方に比べると生っぽい。
焼けてるけど歯にまとわりつくような…
ふわふわっとした感じがしないです。
→ちなみに・・・
混ぜムラが原因です。見た目てきに焦げているわけではなく、焼成時間も一般的な長さなので、上手く混ぜれていれば、2時間たってもフワフワなはずです♪
さて、では早速「米粉パンを倍量で作るコツ」をみていきましょう!
酵母を溶かしておく
酵母は、米粉パンコースでいうイーストです。
イーストをぬるま湯(水チンして使いますよね、そのぬるま湯ね)
に先に溶かしておくことで、
「イーストの混ぜムラ」をまずは回避しましょう!
ちなみに、イーストの保存方法は大丈夫ですか?
夏場に開封したあと常温においておくと、
発酵の効力がどんどん下がってしまい
いざ米粉パンを作った時に
全然膨らまない!なんてことも・・・
水分は少しずつ足す
米粉パンづくりで水(ぬるま湯+イースト)を加える際には
3回くらいわけて、少しずつたしていく!
いっきに水をいれると、材料の混ぜムラの原因になります。
生地の状態を確認する
混ぜた後、生地の状態をみてみてください。
混ぜ2(油を入れた後)がおわった段階の生地の状態は、どうでしょう?
ツヤツヤしていますか?
また生地を落としたら、リボン状におちる!というのもポイント!
2.3秒です~っと消えるまで混ぜるのが目安です。
発酵をずらす
成形するパンの場合、
倍量でつくると時間がかかりますね。
例えば、1つ3分かかるパンを成形する場合。
- 通常量・・・1つ3分×6個=18分かかる
- 倍量時・・・1つ3分×12個=36分かかる
倍量で作った場合、最後に成形できたパンのときには
1つめのパンは36分前に成形が済んでいることになります。
例えば倍量の12個つくる場合。
前半の6個の成形が終わったタイミングで、
常温で発酵させておく。(ラップ+濡れ布巾)
↓
後半6個は、成形が終わったタイミングで
電子レンジ発酵させる。(ラップ+濡れ布巾)
- 前半の子たちは涼しい場所へ。
- 後半の子たちは温かい場所へ。
そうすることで、焼き上げ前に同じ発酵状態へ近づけることができます。
オーブン温度を上げる+天板回転
(ただし、古いオーブンで作動が悪い場合は、長くすることも必要)
オーブン温度をあげる
が、焼成温度は10~20℃上げてもよさそうですね。
なぜなら、生地が倍なので!
オーブン庫内の温度が、生地に冷やされて下がってしまいます。
- 200℃で焼くパンの場合→210℃で予熱
- 190℃で焼くパンの場合→200℃で予熱
予熱温度をあげてみましょう。
真冬の場合は、そもそもオーブンが温まりにくいです。
特に1戸建て!(笑)
ガスオーブンなら強いので問題ないかもですが、
一戸建てで電子オーブン使ってます!
という方は予熱も焼成温度も、
通常量で作る場合よりも
10~20℃UPして焼いてみましょう。(焼成温度は通常通りでまずはOKでしょう)
天板を回転させる
倍量でつくってくれた生徒さんのお写真。
焼けた部分と、生焼け(中身がちょっと餅っぽい)があったとのこと。
オーブンにもよりますが、とくに電子オーブンは
ガスオーブンに比べて火力が弱いため、
焼けムラができやすいです。
焼成温度の後半1/3ほどのタイミングで、
天板を前後回転させましょう!
(基本的には、オーブンの左右奥側に
焼き色がつきやすいですね)
米粉フライパンパンを【倍量】で焼いた場合
まずこちら、失敗レポ。
生地を倍の量にすることで、
フライパンを20センチの直径→30センチの直径に変えています。
熱伝導が変わる
→いつもより出力がいるみたいで、いつもの時間だと焼が甘かったよう。
追加で5分焼きましたが、
まだまだ弛く、私の不器用も相まってひっくり返しで失敗…
ふちボロボロになってしまいました!
裏側は・・・
ヒアリングした結果、
フライパンの蓋の穴を塞がずに
フライパンパンを焼いていた、とのこと。
フライパンによっては、ふたの穴を塞がなくても乾燥せず焼けるフライパンもあります(私のフライパンは穴がありますが、穴塞がないままでもきれいに焼けています)
そこでアドバイスとして、
- 裏面にひっくり返すときの思いきの良さ(倍量で生地が大きいこともあり、直径が大きいパン生地をひっくり返すのに手間取る方が多い傾向ですね)
- フライパンの蓋の穴は菜箸を差し込み塞いでおく
この2点で改善!
大成功!ふわもっちり焼き上がりました。
焼き色も綺麗ですね。
(シナモン入り、にんじん入りのため色が濃いです)
両面30分位、片面15分位を目安に倍量焼きが成功しています!
(通常の20センチ直径フライパンの時よりも5分ほど焼き時間追加したくらいで綺麗に焼けたとのことです!)
ガス火だと全面綺麗に火力が行き届きますが、
IHだと火力が中心に集中し、外側が焼き色薄くなる場合があります。
その場合は、フライパンの位置を少しずつずらしながら焼くのもおすすめですね!
失敗した米粉パンの活用方法
もちろん、失敗することもありますよね(笑)
むしろ、失敗は当たり前!
原因が分かりさえすれば、失敗は成功の糧になります。
でもこの失敗したカチカチの米粉パン、どうしよう??
私が普段つかってる方法を紹介します!
- ハンバーグのタネにつかう
- 冷凍させたあと、すりおろし器で細かくし、生パン粉に
- 公園の鳥の餌に(笑)子供とたのしいよ
米粉パンづくりに失敗して、
固いパンができあがった~!ときは、
ハンバーグの夕飯日って決めちゃうのもあり(笑)
失敗を恐れず、ぜひどんどん米粉パンをつくって
家族の健康をまもっていきましょ~!