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予熱・焼成について
焼く温度には2種類あります。
- 予熱温度・・・パン生地をいれず、オーブン庫内の温度を高める
- 焼成温度・・・実際にパン生地をオーブンに入れて焼く温度
レシピの焼成温度は、あくまで目安です。
- メーカーが同じでも、製品が違えば違う焼き加減になる
- 10年前のオーブンと、最新のオーブンなら違う焼き加減になる
- オーブンの汚れで焼き色がつきにくいパターンも
- 電化製品である位以上、個体差があるので性能がひくい(焼き色がつきにくかったり、欠陥)オーブンにあたってしまうこともある
絶対にみんな共通して「◎◎度でいいよ!」はありません。
オーブンや性能にあわせて予熱と焼成温度を考える必要があります。
焼く前の仕上げ2ポイント
- パン生地の表面にうすく油をはけで塗る
- 霧吹きでパン生地表面を保湿する
この2つは、どちらも米粉パンの乾燥対策です。
パン作りの仕上げにはけを使う時は、
2つ用意すると便利です。
- 牛乳、卵などを塗るハケ・・・羊の毛など、毛系
- 油をぬるハケ・・・シリコン
油をつけると、どうしても落としきれない油汚れがつきがちです。
シリコンなら綺麗に汚れを落とせるので、
シリコン刷毛でパン生地に油をぬるといいですよ。
ぬる油の量に注意!
油の量がちょうどいい状態
生地がふんわり膨らんでる様子がわかります。
べたっとした見た目になっていない。
油の量が適量なので、
油の重さに負けず膨らむイメージ。
油塗りの量がやや多い状態
切った面を上にした断面、というせいもありますが
やや油の量が多い印象です。
見極めのポイントは「色の濃さ」。
油が滲むと、パン生地の表面の色は濃くなります。
また油の重さによって
パン生地の膨らみが悪くなるというデメリットもあります。
- 小皿に油をいれる(パン4個分程度であれば大さじ1もあれば十分)
- はけでどっぷり油にひたす
- 皿のきわで油をしっかり切る
- パン生地を一定の速度でハケでなでる
パン生地側面の塗り忘れに注意です!
天板の段について
基本的に、乾燥しやすい米粉パンを守るために2〜3段、
天板を入れる箇所があるなら
一番下の段に入れて焼きます。
ヘルシオ・日立など、
オーブンの焼き色がつきにくい
メーカーやオーブン製品の場合は、
上の段で焼くのを試してみるのもいいですね。
※焼き色がつきやすいかどうかの判断基準・・・200度で焼いても、パン生地の表面、側面に茶色がつかないオーブン
油の塗り忘れで仕上がりが違う!
油のぬりわすれで、しろうさぎさんに・・・(本当は苺パウダーでほんのりピンクです)
追いオイルをして、リカバリーしたという生徒さんもいました!笑
見た目だけの問題なので、油必須というわけではありません。
けど見た目がきれいだと、美味しそうには見えますね^^
- はけを鉛筆もちする(重心が安定してぶれない)
- パン生地の形状に沿って丁寧に塗る
- 側面も忘れずに
焼成温度でこれだけ違う!
同じ東芝の石窯オーブンです。
私のオーブンで230度予熱、230度で15分やいた場合。
そして下のベーコンエピリング、230度予熱220度15分とのことでした。(生徒さんのパン)
たった10度の差でも、だいぶ焼き色、色づきが変わりますね!
ただし庫内の温度が230度まであがりきっていなかった可能性もあるので、真冬など寒いシーズンは予熱の完了音がなってから5分はそのままにしておくと安心です。
もし不安な場合は、オーブン庫内専用の温度計を買うのもいいですね。
オーブンの表示では「230度」となっていても、
実際に温度計ではかると「200度」の可能性もあるからです。
こんがり焼き色をつけたい方はぜひ!
しっかり焼き色がついてくれますよ!
卵を塗るとどうなる?
右上:オイルのみ
右下:オイルしたあと卵
左下:卵のみ
このまま焼くと・・・
右上:オイルのみ
右下:オイルしたあと卵
左下:卵のみ
生徒さんからすると「表面に照り」を出したかったとのことです。
・・・が、小麦パンのように米粉パンの表面に「照り」はでにくい!
米粉パンはグルテンがありません。
そのため小麦パンのような生地表面の「張り」がでにくいんですね。
発酵したあともぼこぼこしますよね??
なのであのぼこぼこに油をにぬって多少つやはでますが、
小麦のようなつやっと玉光りはむずかしいです。
ただ、改善方法はありますよ!
たとえばこのような見た目。
成形をきれいなつるぴかまんまるにすれば、
多少てりはでてきます。
丸パンの表面をツヤピカにするコツは、
手にほんのすこし油をつけてから、
ころころ空気をぬくようにまるめること。
泥団子作るイメージですね。
すると表面がつるっとするので、脂をぬってやいてもツヤひかりしやすくなります!